バレンタインと恋の魔法
「ふふっ、ありがとう。でも私、本当に瀬名くんが好き…とかじゃないから。そんな気を遣ってくれなくても大丈夫だよ」
「…じゃあ、煌斗は朝比奈さんにとって友達?」
「え」
瀬名くんが友達…?
たしかに男の子の中で喋るのは瀬名くんしかいないし、最近では委員会以外で教室で話すことも増えたけど、友達かと聞かれたらそうじゃない気がする。
だからと言って、クラスメイトっていうのもなんか…。
「…委員会が同じ、人…?」
最後が疑問系なのは、私自身もよくわからないから。
私にとっての瀬名くんってなんなんだろう…。
*
「朝比奈さん、中庭でお昼ご飯一緒に食べない?」
杏ちゃんがお昼行かないといけないところがあると言って、一人で教室の隅っこでお弁当を広げていると目の前に姫宮さんが来た。
なんとなく私は姫宮さんに敵対視され嫌われたと思っていたから、にこやかに話しかけられて驚く。
その笑顔からは昨日の敵意はなく、ただ純粋に誘ってくれたという感じだった。
「はー冬の中庭って人いないから楽なんだよねー。朝比奈さん来たことある?」
「え?あ、初めて来た…」
「…じゃあ、煌斗は朝比奈さんにとって友達?」
「え」
瀬名くんが友達…?
たしかに男の子の中で喋るのは瀬名くんしかいないし、最近では委員会以外で教室で話すことも増えたけど、友達かと聞かれたらそうじゃない気がする。
だからと言って、クラスメイトっていうのもなんか…。
「…委員会が同じ、人…?」
最後が疑問系なのは、私自身もよくわからないから。
私にとっての瀬名くんってなんなんだろう…。
*
「朝比奈さん、中庭でお昼ご飯一緒に食べない?」
杏ちゃんがお昼行かないといけないところがあると言って、一人で教室の隅っこでお弁当を広げていると目の前に姫宮さんが来た。
なんとなく私は姫宮さんに敵対視され嫌われたと思っていたから、にこやかに話しかけられて驚く。
その笑顔からは昨日の敵意はなく、ただ純粋に誘ってくれたという感じだった。
「はー冬の中庭って人いないから楽なんだよねー。朝比奈さん来たことある?」
「え?あ、初めて来た…」