嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉
第2話
しばらく歩いたのちに辿り着いた王族のプライベートスペースへと続く廊下の前には、近衛騎士が数人、立哨していた。
「イラリア王女殿下に拝見したく」
声をかけられた近衛騎士は手元の書類を捲る。王族達の本日の予定表だ。
「お待ちしておりました。お部屋にご案内します」
話は既に通してあったようで、近衛騎士は書類を脇に抱えるとリーゼロッテに付いてくるように促す。案内された部屋は、王宮にある貴賓応接室のひとつだった。
「リーゼロッテ=オーバンです。ただいま参りました」
ノックしてから声をかけると、ドアが少し開いて侍女と思しき女性が顔を出す。
「どうぞお入りください」
「はい」
侍女に促されて、リーゼロッテはイラリアの部屋に入室する。
「よく来たわね。ごきげんよう、リーゼロッテ様」
イラリアは、部屋の中央にある天鵞絨張りのソファーにゆったりと座っていた。リーゼロッテを見つめ、少しだけ口の端を上げる。
「イラリア王女殿下に拝見したく」
声をかけられた近衛騎士は手元の書類を捲る。王族達の本日の予定表だ。
「お待ちしておりました。お部屋にご案内します」
話は既に通してあったようで、近衛騎士は書類を脇に抱えるとリーゼロッテに付いてくるように促す。案内された部屋は、王宮にある貴賓応接室のひとつだった。
「リーゼロッテ=オーバンです。ただいま参りました」
ノックしてから声をかけると、ドアが少し開いて侍女と思しき女性が顔を出す。
「どうぞお入りください」
「はい」
侍女に促されて、リーゼロッテはイラリアの部屋に入室する。
「よく来たわね。ごきげんよう、リーゼロッテ様」
イラリアは、部屋の中央にある天鵞絨張りのソファーにゆったりと座っていた。リーゼロッテを見つめ、少しだけ口の端を上げる。