嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉

 リーゼロッテはふふっと笑う。

「だから、この話はもうおしまいです。わたくしたちは長い間、お互いに誤解していた。けれど、あなたは自分の間違いに気付いたら、わたくしに歩み寄ろうとして、こうして謝罪もしてくれた」

 リーゼロッテはテオドールの目を真っすぐに見つめる。金色に見える薄いヘーゼルの瞳は、所在なさげにリーゼロッテを見返している。

「そんなあなたのことをとても愛しく思います。わたくしでよろしければ側にいさせてください」

 テオドールは大きく目を見開き、参ったと言いたげな顔をした。

「本当に、きみには敵わない。愛してる」

 テオドールの美麗な顔が近づき、唇が重なる。キスは徐々に深いものへと変わってゆく。

「もっときみに触れても?」
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