嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉
囁かれた言葉の意味がわからないほど子供ではない。テオドールはリーゼロッテの顔を覗き込んでいた。こんなときにもリーゼロッテの気持ちを優先してくれる彼は、やっぱり残忍な人なんかじゃないと思った。
顔を真っ赤にしながらもこくりと頷くと、テオドールは蕩けるような笑みを浮かべてリーゼロッテのこめかみにキスをした。
「優しくする」
軽々と体を持ち上げられ、ベッドに運ばれた。
繰り返し与えられるキスは、まるで夫婦のこれまでの空白を埋めるかのように優しい。テオドールはリーゼロッテのドレスを優しく脱がせると、彼女を見下ろし目を細める。
「綺麗だ」
「あ……、あまり見ないでくださいませ」
リーゼロッテは羞恥から、両手で自分の体を隠す。
「どうして? こんなに美しいのに」
テオドールは優しくリーゼロッテの腕を外すと、大きな手で彼女の体をなぞり、最後に豊かな双丘を下から持ち上げるように揉む。触られるたびに、体の奥でむず痒いような不思議な感覚がせり上がる。
「腰は折れそうなほど細いのに胸はこんなに豊かで、淫乱な体だ」
「ご、ごめんなさい」