嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉
リーゼロッテは今まで、夫婦の営みが愛し合う行為だということをあまり理解できなかった。テオドールとたった一回だけ行った行為は痛みと恐怖しかなく、苦痛なものだったから。
でも、今は繰り返し与えられる快楽と甘い言葉にどろどろに解かされてゆくのを感じる。
(ああ、愛し合うってこういうことなのね)
ただ、目の前の人が愛しいと思った。
「リーゼロッテ。そろそろいいか?」
こちらを覗き込む金色の瞳が切なげに揺れる。明確な欲情が見えて、リーゼロッテはふわりと笑った。
「はい。わたくしも早く旦那様とひとつになりたいです」
「きみはまたそういうことを──」