嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉
第五章 王女の来訪
第1話
この日、リーゼロッテは獣舎にヒッポグリフの様子を見に来ていた。六頭いた野生のヒッポグリフは徐々にパートナーが決まってゆき、残るは二頭だけだ。
干し草を差し出すと、ヒッポグリフ達は尻尾を振って近づいてくる。その様子が可愛らしくて、リーゼロッテは笑みを零した。
「今日はいい天気ね」
餌をやり終えたリーゼロッテは目の上に手で傘を作り、空を見上げる。真っ青な空には雲ひとつない。
ぼんやりと空を眺めていると、獣舎の入り口が開閉するガシャンという音が聞こえた。
「誰か来たのかしら?」
リーゼロッテは入口のほうを振り返る。そして、そこにいた人物を見て驚いた。
「旦那様?」
「リーゼロッテ?」
テオドールもまたリーゼロッテがいるとは思っていなかったようで、驚いた様子だ。
「ヒッポグリフ達の世話か?」
「はい。とっても可愛いです」
リーゼロッテは笑顔で今世話をしている二匹を撫でる。二匹は嬉しそうにリーゼロッテにすり寄った。
「旦那様は、お出かけですか?」
「ああ、少しだけ息抜きに──」
干し草を差し出すと、ヒッポグリフ達は尻尾を振って近づいてくる。その様子が可愛らしくて、リーゼロッテは笑みを零した。
「今日はいい天気ね」
餌をやり終えたリーゼロッテは目の上に手で傘を作り、空を見上げる。真っ青な空には雲ひとつない。
ぼんやりと空を眺めていると、獣舎の入り口が開閉するガシャンという音が聞こえた。
「誰か来たのかしら?」
リーゼロッテは入口のほうを振り返る。そして、そこにいた人物を見て驚いた。
「旦那様?」
「リーゼロッテ?」
テオドールもまたリーゼロッテがいるとは思っていなかったようで、驚いた様子だ。
「ヒッポグリフ達の世話か?」
「はい。とっても可愛いです」
リーゼロッテは笑顔で今世話をしている二匹を撫でる。二匹は嬉しそうにリーゼロッテにすり寄った。
「旦那様は、お出かけですか?」
「ああ、少しだけ息抜きに──」