嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉
「きみの元婚約者が現れたとき、その場で決闘を申し込んでやろうかと思った。婚約期間中、あいつはきみのどこまで触った? それを思うと、八つ裂きにしてやりたくなる」
「どこも触れていません! ……ダンスのときくらいです」
「リーゼロッテが妻になって困ったことがあるとすれば、可愛すぎることだな」
「え?」
思いもよらない答えに、リーゼロッテは赤面する。
すると、テオドールはまたくすっと笑った。
近づいてきた唇が重なり、やがてそれは深いものに変わった。