嫌われ毒婦の白い結婚 のはずが、最強幻獣騎士様の溺愛が始まりました⁉
エピローグ
カチャッとドアノブを開ける音と共に、懐かしい人たちの顔が見えた。
「お姉様!」
「リーゼロッテ様!」
口々にリーゼロッテを呼んで駆け寄ってきたのは、妹のシャーロットとかつての侍女──ライラだ。
「シャーロット! ライラ!」
リーゼロッテは思わず立ち上がり、ふたりのほうを向く。笑顔を向ければ、ふたりは泣きそうな顔をした。
「お姉様。本当にお綺麗です」
「本当に。世界で一番素敵ですわ」
口々に褒められ、リーゼロッテははにかんだ。
「遠いのに、来てくれてありがとう」
今日、リーゼロッテはテオドールと結婚式を挙げる。
王命による紙一枚の結婚から早三年。いろいろと順番は逆転してしまったが、テオドールの提案で結婚式を挙げることになったのだ。
今更結婚式をするのも気恥ずかしい気がしてリーゼロッテはふたりだけで挙げようとも思ったが、アイリスに絶対に大事な人たちを呼んだ方がいいと説得された。いざ手紙を出すと故郷からは両親に加えて妹夫婦やライラ、それに学生時代からの友人達まで駆けつけてくれた。
「とても素敵なドレスね。お姉様が選んだの?」
「えっと……、旦那様とふたりで」
「まあ!」
「お姉様!」
「リーゼロッテ様!」
口々にリーゼロッテを呼んで駆け寄ってきたのは、妹のシャーロットとかつての侍女──ライラだ。
「シャーロット! ライラ!」
リーゼロッテは思わず立ち上がり、ふたりのほうを向く。笑顔を向ければ、ふたりは泣きそうな顔をした。
「お姉様。本当にお綺麗です」
「本当に。世界で一番素敵ですわ」
口々に褒められ、リーゼロッテははにかんだ。
「遠いのに、来てくれてありがとう」
今日、リーゼロッテはテオドールと結婚式を挙げる。
王命による紙一枚の結婚から早三年。いろいろと順番は逆転してしまったが、テオドールの提案で結婚式を挙げることになったのだ。
今更結婚式をするのも気恥ずかしい気がしてリーゼロッテはふたりだけで挙げようとも思ったが、アイリスに絶対に大事な人たちを呼んだ方がいいと説得された。いざ手紙を出すと故郷からは両親に加えて妹夫婦やライラ、それに学生時代からの友人達まで駆けつけてくれた。
「とても素敵なドレスね。お姉様が選んだの?」
「えっと……、旦那様とふたりで」
「まあ!」