【完】先生が意地悪で甘すぎる!〜激甘注意報発令中〜
座ったまま先生は私を正面から抱きしめる。すっぽりと上から抱き込まれると、ふわりと柑橘系のさわやかな香りが鼻を掠める。いつもの好きな匂いだ。

こうされると、安心して眠くなってしまう。

「あー、落ち着く」

そして肩口に額をつけてすりすりと擦り付けてきた。
髪の毛が首すじに当たってこそばゆい。まるで大型犬に懐かれた気分。

そう思って笑うと、その口を先生の唇で塞がれた。柔らかな熱がじんわりと伝わってくる。

「もー、ここ学校だって」
「いいじゃん。誰も見ていないんだから」

私のクラス担任の魚住聖司先生。専門は化学。

そして、私の彼氏である。

「ね?それにもうここでイケナイこと、俺たちたくさんしちゃったじゃん」

もちろん私たち以外、誰も知らない。

2人だけの秘密の関係だ。


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