【完】先生が意地悪で甘すぎる！〜激甘注意報発令中〜

この緊張が伝わったのか、彼は私に「可愛いね」とお手本を見せるようにキスをする。

なんだか恥ずかしくなってきて目を逸らしてしまうと、その白くて綺麗な手が私の頬を撫でる。そんな愛しむような目で見つめられると、おかしくなってしまいそうだ。

「もう1回して？お願い」

先生はあんなに普段は教室でクールで物静かなのに、私の前では甘えたになるのだ。

「甘くて、溶けそうになるやつ」

せがまれてもう1回、触れるだけのキスをする。

上手くできたか私には分からない。けれど先生は満足したのか、抱きしめる腕を解いて私の隣に座った。

化学準備室にある3人掛けの大きなソファ。ゆっくり座れる余裕はあるのに、彼はいつも私にぴたりとくっつくように座る。

そんな行動１つ１つに愛を感じて、私は幸せになるのだ。