【完】先生が意地悪で甘すぎる!〜激甘注意報発令中〜
「杏ちゃんの将来だから、俺のことは考えなくていいからね」
「私を聖司くんから離れなくしたのは、聖司くんだから───」

その時、化学準備室のドアがノックされた。
甘い雰囲気が一気に静まって、緊張感がこの場に走る。

外から「魚住先生!いますか?」と数人の女子生徒の声。

今、ドアを開けられたら私たちの関係がバレてしまう。
冷や汗がこめかみを伝う。放課後に化学準備室に来る人なんてほとんどいなかったのに。

やばい。隠れないと。

そう慌てて、ソファから身を起こした瞬間。

「へっ・・・ちょっと、ま───んんっ」

先生が腕を勢いよく引いてきた。
私は身体を仰向けのままソファに沈められる。

先生はそのまま私に覆いかぶさるようにして組み敷いたかと思うと、ぶちゅりと唇を重ねてきた。




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