政略婚姻前、冷徹エリート御曹司は秘めた溺愛を隠しきれない
キスを交わしながらパンプスを脱ぎ、服を脱がせ合う。
「雨に濡れたから」
体であたため合うのかと思いきや、貴俊に誘導されたのはバスルームだった。
「明花は濡れるのが好きなんだろう?」
いじわるな囁きも快楽を高めるスパイス。中途半端に脱がされた状態でなだれ込み、熱いシャワーが肩から下着を濡らす。
貪るように舌を絡ませながら最後の一枚を剥ぎ取られ、濡れた素肌を貴俊の指先が艶めかしく滑っていく。
円を描いたり弧を描いたり、繊細な動きに甘い吐息を止められない。重い呪縛から自由になった解放感が、明花を大胆にしていく。
彼の動きに合わせ、与えられる刺激的な悦びに体をくねらせる。
「貞淑な妻だと思っていたが」
貴俊がクスッと笑って続ける。