俺様系イケメンは、私にだけ様子がおかしい
そんなこんなで、私と響子ちゃんは二人でのんびりと文化祭を回った。


流石に三組に行く気はしなかった。

元宮君と今のまま顔を合わせるのも気まずいし、草野さんや藍沢さんが居る所に行ったら響子ちゃんが黙ってないだろうから。



「なんか久しぶりに柚と遊んだって感じ」



満足そうにアイスを食べる響子ちゃんに、思わず頬が緩みまくる。

普段はツンデレ?クーデレって感じだけど、今日は特別デレの成分多い気がするよ…



「へへ…えへへ……響子ちゃんと文化祭前に仲直り出来て本当良かったよー」


「ちょっと?まだ仲直りしてないんだからね」


「あ〜、はいはい。そういう感じだったね」



響子ちゃんも強情っぱりだ。まだそんな設定律儀に続けるなんて。

響子ちゃんからしたら気を緩めるな!って言いたいかもしれないけど、私からしたらあの一件もかなりどうでも良くなって来たんだよね。

最近はゴミの量も減ったし、なんなら嫌がらせされてない日の方が多いまである。


生温い目で響子ちゃんを見つめていると、頬をムギュっと摘まれてしまった。理不尽だ!


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