俺様系イケメンは、私にだけ様子がおかしい
そうやってしばらく揉み合っていると、後ろから聞き馴染みのある声が聞こえてきた。
「……柚月……?それに多々良も…お前らなにしてんだ…」
そう、久しぶりに顔を合わせた元宮君だ。
私を見て一瞬目を丸くさせるも、それ所じゃない様子に困惑したように眉を顰めている。
「……ア"ッ!!も、元宮君……!きょきょ、響子ちゃんがちょっと私のせいでヒートアップしてしまって……!!」
「離してよ柚!!こいつは反省なんて全然してないんだから!!」
「ととととりあえず、元宮君!一緒に響子ちゃんを引き剥がすのを手伝って!!」
元宮君とは色々あって話してない期間が長いから気まずすぎるけど、今はそれどころじゃない。
私の必死の訴えにいまだ困惑した状態だったけど、元宮君が協力してくれた甲斐あってかなんとか響子ちゃんを引き剥がすことに成功した。
扉の前に居たんじゃ、また注目されてしまうので、少し離れた所まで響子ちゃんと元宮君を連れていく事にする。