俺様系イケメンは、私にだけ様子がおかしい

まぁ、いがみ合ってても仕方ないしってことで、なりゆきで元宮君も一緒にお昼ご飯を食べることになった。

元宮君は私と二人で食べたかったみたいだけど、追い出されるよりかはマシって事で、ムスッとした顔をしながらも空いてる椅子に座ってる。

響子ちゃんはそんな元宮君よりも不機嫌そうに眉間にシワを寄せてて、望月君だけニヤニヤとしてて機嫌が良さそう。


私はと言うと、若干の居心地の悪さを感じながらも、ここは一つ元宮君がいる空間を楽しもうと思うことにしてみる。



「なあなあ元宮ー、夏秋のどこが好きなの~?」


「お前に話すわけないだろ?つかお前は柚月に近付くな」


「それはこっちのセリフなんだけど。アンタこそ柚に近づかないでよ」



(んーカオス!!)


ここは私が間に入らなきゃ、全く会話が成り立たなさそうだ。



「元宮君、もっちーの言ってたことだけど、私もそれ気になるよ。冗談にしたって、なんで私なのかなーって」


「……だから、冗談じゃないって。それと、もっちーって呼ぶなこいつのこと」



ブーブー文句言う元宮君だけど、なんか可愛いんだよなぁ。

なんて言うか、幼い子供みたいに見える時がある。


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