俺様系イケメンは、私にだけ様子がおかしい

「響子ちゃん!響子ちゃんの好きな"えだまめ小僧"のフィギュアがあるよ!頑張ってUFOキャッチャーでえだまめ小僧取ってあげるからね!!」


「……あ、うん……」




今日の響子ちゃんはやっぱりちょっとおかしい。

話しかけても上の空って感じの反応ばかりで、いつもの響子ちゃんじゃない。

実は元宮君と黙って遊んでたの怒ってたりするのかなぁ、響子ちゃん…



「柚月、あれやるぞ」


「んあ?あ、ゾンビゲームね…良いけど……響子ちゃんもやらない……?もっちーも」


「望月は来んじゃねえ」


「響子行ってこいよ。俺はお前の好きなえだまめ小僧のフィギュアチャレンジしといてやるから」



響子ちゃんにシッシッと手で払う望月君だけど、言動に響子ちゃんに対する優しさが滲み出てる。

響子ちゃんもそれは分かってるのか、望月君に「ありがと」と小さくお礼を言っていた。

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