俺様系イケメンは、私にだけ様子がおかしい
学校に登校すると、響子ちゃんと目が合ってしまう。
気まずそうな、少しの罪悪感が入り交じった顔で伏せる響子ちゃんに心がチクッとした。
本当に話せるかなぁ……とも思ったけど、昨日望月君に相談をしたし、これをきっかけにまた話せるような関係になりたいよ。
「きょ、響子、ちゃん……」
「……なに?」
「ほ、放課後って空いてるかな……ちょっと話したいことがあるんだけど……」
言った!言えた!
望月君は昨日着いてきてくれるって言ってたけど、私一人でもちゃんと伝えられた!
響子ちゃんは少し驚いた顔になり、悩んだ素振りをするも控えめにこくりと頷いた。
「よお、響子」
「……なんでアンタがいんのよ」
響子ちゃんと一緒に教室を出ると、望月君が手をあげて待っていた。
「わ、私がもっちーを呼んだんだ〜、色々相談乗ってもらってたから……」
「………ふぅん」
響子ちゃんの考えてる事は分からない。
でも、私が望月君を呼んだことをそんなに良いと思ってないということはなんとなく顔を見れば分かる。
廊下で話すのも目立つし、私達は裏庭に移動することになった。