あなたに出会って世界が変わる
大学からの帰宅中、夏鈴のスマホに着信が入る。

非通知で嫌な感じだなと思い、初めは出なかったが、何度もかかってくるので、出る。

「もしもしー、、、。」

「おい夏鈴。今どこにいる?早く帰ってこい。最近全然帰ってきてないだろ。育ててもらっておいて、何様のつもりだ。」
父からだった。

「すみません、、、。」

「とにかく早く帰ってこい。帰らなくても明日、お前の大学に行って探し出す。探されたくなければ帰ってこい。」

そう言って電話が切られた。

夏鈴は震えた。陸斗に1人では絶対家に帰るなと言われている。だけど、これ以上迷惑かけてはならない。さっき1人で頑張ると決意したばかりじゃないか。それに大学に来られたら絶対困る。

夏鈴は重い足取りで家に向かった。
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