あなたに出会って世界が変わる
康平から電話が鳴る。

「夏鈴ちゃんバイト先にいたか?」

「いなかった。由衣ちゃんともだいぶ前に別れたらしい。夏鈴、家に帰ったのかもしれない。俺、家行ってくるわ。」

「陸斗!俺も行く。なにかあったら2人いた方がいい。今どこ?」

康平はそう言って、陸斗と合流した。

「夏鈴の家はここだ。」

康平は少し驚いた。思った以上に古びていたから。
陸斗がインターフォンを押すが、反応はない。
ドアに手をかけると空いていた。
すみませんーと言いながらドアを開けた。

陸斗と康平は入り、言葉を失う。
ぼろぼろになった夏鈴がリビングで倒れていた。
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