あなたに出会って世界が変わる
由衣と由衣の母がいそいでやってきた。

「陸人さん。夏鈴どうですか？」

「夏鈴は今眠らせて、治療してもらってます。
家に1人で帰ったみたいです。何があったかは聞けてないんですが、かなりの傷がありました。殴られて襲われたと思います。多分父だけじゃなく、何人かに、、、。」

「警察には伝えたの？」
由衣の母が聞く。

「はい。兄も一緒に夏鈴の家に行ったので、警察を呼んで対応してくれています。」

「私今日一緒にいたのに、なんで助けてあげられなかったんだろ。」
由衣はぽろぽろと涙を流す。

「それは俺のセリフだよ。毎日一緒に過ごしてたのに助けてやれなかった。勝手に頼ってくれてると過信してた。夏鈴のこと全然理解できてなかった。」
陸斗も下を向きながら話す。


しばらくして治療が終わり、先生がでてきた。
夏鈴は全身打撲と足の骨が折れていた。
夏鈴の容態を家族に連絡すべきだが、虐待の疑いがあり、出来ないと言われる。
由衣の母が緊急連絡先になるようお願いした。
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