あなたに出会って世界が変わる
夏鈴は寝ており、目を覚まさない。
包帯でぐるぐる巻きの夏鈴をみて、みんな落ち込む。
警察への対応が終わった康平も病院にやって来た。

「夏鈴ちゃんどう?」

「病院ついて、過呼吸起こしてしまって、眠らせる薬を使って、治療してもらった。全身打撲と足の骨が折れてた。」

「そっか。じゃあまだ寝てる感じだよな。」

「うん。」

「もう夜遅いし、兄貴は帰りなよ。明日も仕事だろ。由衣ちゃんとお母さんも俺が今日は付き添います。目を覚ましたらご連絡します。」

「大丈夫か?俺はもう少しいるよ。仕事は全然大丈夫。有休もたくさん残ってるし。」
康平が心配して、陸斗に言う。

「由衣さん達は夜も遅いですし、お帰りください。陸斗と俺でしっかり見てます。なにかあれば必ずご連絡させていただきますので。」

「えっでも、、、。」
由衣は心配そうにする。

「由衣。ここは陸斗さん達にお願いしましょ。また明日、会いに来たらいいわ。何か必要なものがあれば、由衣に連絡してください。明日持っていかせますので。」

由衣の母はそう言うと陸斗たちに頭を下げる。
由衣も続いて頭を下げた。

「夏鈴をよろしくお願いします。」

「分かりました。夜遅いので、気をつけて帰ってください。」

由衣たちはそう言われて、帰っていった。
< 125 / 203 >

この作品をシェア

pagetop