あなたに出会って世界が変わる
大橋との打ち合わせは全然進まない。夏鈴はだんだん焦っていた。山田課長には報告しているし、他の先輩にも少しはアドバイスをもらった。だけど、忙しそうな先輩方にしつこくアドバイスを求められるほど、夏鈴は頼ったりできない。時間だけがすぎる毎日に焦る日々だった。それに今までの作家さんとの仕事もある。夏鈴はほとんどお昼も食べず、残業をして過ごす日々を送った。
「山下、大橋先生との漫画は進んだか?」
山田課長がたずねる。
「進んでいません。なかなかお話を聞いていただけなくて。」
「売れてない漫画家のくせに偉そうだな。こちら側の意見が聞けないなら、掲載しないと伝えろ。新人漫画家なんてたくさんいるんだ。大橋先生にこだわる必要は無い。」
「えっ、ちょっと待ってください。私が掲載しないと伝えるんですか?」
「あたりまえだ。山下の担当だろ?頼んだぞ。」
そう言って山田課長との話し合いは終わった。
「山下、大橋先生との漫画は進んだか?」
山田課長がたずねる。
「進んでいません。なかなかお話を聞いていただけなくて。」
「売れてない漫画家のくせに偉そうだな。こちら側の意見が聞けないなら、掲載しないと伝えろ。新人漫画家なんてたくさんいるんだ。大橋先生にこだわる必要は無い。」
「えっ、ちょっと待ってください。私が掲載しないと伝えるんですか?」
「あたりまえだ。山下の担当だろ?頼んだぞ。」
そう言って山田課長との話し合いは終わった。