あなたに出会って世界が変わる
恋が動き出す
陸斗と翔太はサークル終わりに一緒にご飯を食べていた。

「なあーー。聞いてよ陸斗。由衣ちゃんと明日2回目のデートなんだよ。水族館楽しみすぎる。」

「浮かれてんなー。そんで告白すんの?」

「えっ。そりゃしたいけど、勇気がーーーーーー」

「ちきってんのかよ。しょぼいな。」

「はーーー。冷たいやつだな。
誰だって緊張するだろうよ。チキるだろうよ。
明日さ、陸斗は何してんの?」

「バイトの夜勤。」

「もし振られたらバイト先行ってもいいか??慰めてくれよー。」

「こっちは仕事してんだから、忙しいんよ。暇じゃねーの。」

「相手は店長さん?それとも涼介さん?あの人たちなら優しいから許してくれるだろうよ!」

「明日は違う人。」

「へーっ!どんな人??」

「誰でもいいだろ!」

「なんで隠すんだよ。」

「別に隠してねーよ。」

「じゃあ言えよ。」

涼介さんとは清心大学4回生の田中涼介のことだ。陸斗がローサンで働き始めた頃、手取り足取り教えてくれた。コミュ力高めの元気な人で、陸斗はよく飲みに連れて行ってもらっている。たまに翔太も一緒に行くことがあるので、顔見知りだ。

陸斗は夏鈴と一緒に仕事してる時は来てほしくなかった。翔太が勢いよく夏鈴に話しかけて怖がらせたくなかったのと、誰にも邪魔されず2人で仕事をしたかった。
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