あなたに出会って世界が変わる
由衣の家に来て、2人でゲームをする。

「中川さんの家でどう?」

「親切にしてもらってる。お兄さんもいい人だし。」

「そっか!それなら良かった。」

「でもそろそろ帰らないとなと思ってる。」

「そうなの?中川さんには帰ろうかと思ってること言ってるの?うちはずっといてくれてもいいから来なよ。家に帰るのは危ないよ。」

「由衣の家にもずっといるわけにはいかないよ。やっぱり帰らないと。」

「でも私は家に帰るのは反対だよ。夏鈴に怖い思いして欲しくない。」

「ありがとうね。」

由衣は夏鈴を心配そうに見つめた。
そしてニヤッとして尋ねる。

「ねぇー。中川さんさ、夏鈴のこと好きなんじゃない?なんとも思ってない後輩にここまでするかな?」

「なんとも思ってないよ、ただの親切心だって。」

「夏鈴はさ、どう思ってるの?中川さんのこと?」

「優しい人だなって思うよ。」

「それはそうだけど、男としてだよ。中川さんめっちゃかっこいいじゃん。あんなイケメンに優しくしてもらったら好きにならない?」

「中川さんには恐怖心は少ないよ。だから、他の男性より一緒にいて安心だし、楽しい。だけど、好きかと言われたら違うかな。私恋愛とかする気持ちなく生きてきたし、これからもそのつもり。」

「恋愛に挑戦してみたら?中川さんなら信用できるじゃん。」

「無理だよ、、、。恐怖心が少ないだけで、ないわけじゃない。それに男性のことは絶対的には信用出来ないんだ。」

「そっかー、、、。でも少しでも安心できる人に夏鈴が巡り会えて良かったよ。まだまだこれからだね。」

由衣は夏鈴の言葉に寂しさを感じたが、まだ出会ったばかり、これからの未来に期待しようと思った。
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