無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない
「そんなに学園生活は大事か?」

「はい!」

学園で友達を作ってお茶会をしたり、勉強を教えあったり、時にはライバルになったり。
うん。楽しみに決まっている。

「まぁ、これじゃあむずかしいかもな。」

ぼそッとなんか言われる

「今、なんて?」

ぐいっとつかまれて彼の顔が首にうずくまる。
え、どういう体勢?

「さっきからなんか良いにおいがするんだよね」

首に彼の吐息がかかってくる。
初対面の人に……この人大丈夫か⁉

「え、いや、ちょっと、入学式に」


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