無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない
「とにかく、麗央には無理だよ。」


そいうと星夜という男子学生がこちらによって来る。

そしてこちらに手を差し出すとすこし眉間にしわを寄せた。


「麗央。この子に何かした?」

「俺が、この子に?」

「そうだよ。」

「初対面で何かするって言ってもな?」


麗央はこちらに顔を向けるとじっと見てくる。
さっきから何なんだこの人たちは。

いつまでたっても進まない話に飽きた私はふと時計に目をやる。

ー8時20分

え、この時間結構ぎりぎりじゃない?

「あの、入学式そろそろなんですが。」

少し語気を強めて言うが全く聞かないらしい。
もういい加減にしてほしい。

連れて行かないなら、もう行こっと。


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