無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない
ーいや、違うらしい。

体育館にたどり着くにつれ、何故か周りの視線の量が尋常じゃない。

朝のお兄ちゃんの女子達の視線もすごかったけど今は男子の視線もすごかった。

なんなら、全員見ているんじゃないかってぐらいの視線量だった。

原因はあきらかに隣を歩いている麗央さんなんだと思うんだけど。

「あの、ありがとう、ございました。」

「…じゃ」

とにかくイケメンだったけどおかしな人だったなぁって思いながら体育館に入る。




「ちょっと柊木さんっどこに行ってたの??」

先生が慌てて体育館の入り口にやってきた

前を見ると一年生をみんなが意気揚々と行進している場面だった。

おぉ…入学式始まってたか。



学園生活どうか安泰でありますように。
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