無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない
「私、美鈴よろしくね」

「…」

さっきから全く進展がない。

他の子は仲良く隣の子と話している…、

「起こしちゃってごめんね。おやすみ」


完全な拒絶体勢に入っている人の前でこれ以上は無理そうだ。
とほほ。


「…君、…麗央さんと一緒にいた子?」

朝一緒にいたことかな…?

この人はこのことを知っているのだろうか。

「…そうです、かね」

「あの人って女入れるんか。」

驚いているのか、さっきより会話が成り立っている。


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