無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない
「でも、湊君。女の子とよく一緒にいるじゃん」

確かに俺はよく女と一緒にいる。

…でも、女なんて俺にとっては輸血パックだ。

俺は女が嫌いだからな。


「一回美鈴ちゃんに話してこよっかなぁ」

「お前…まじかよ」

「あ、味見するだけだよ?…」

「校長にバレたらやばいぞ」


どうせ、麗央が女と一緒に住めるのも俺らじゃ血を吸っちゃうからだ。

俺らなんて女の血を求めているだけ。


「えぇ、せっかく水分補給にと思ったのに。」


しかし、すぐ栗栖はにこっとすると俺の方をにやりと見て


「美鈴ちゃんに生徒会のことを警告してきてあげよう!」
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