世界の果てで、君との堕落恋愛。
「2点で176円でーす」


わたしは180円を出して4円のお釣りを受け取り、会計を済ませた。


「ありがとうございました〜」


やる気のない店員の声に見送られながらコンビニを出て、さっそく1つ目の袋を開け口の中に入れる。

爽やかなソーダ味が口いっぱいに広がって、嫌な気持ちなんてすぐに吹き飛んでしまう。


「おいしい、……しあわせ」


思わず口からこぼれ落ちたそんな言葉に、わたしは1人小さく笑ってしまった。

それからわたしは、とある目的地へ向かう。

赴いた先は、大きな総合病院。

ここは、わたしが毎日のように通っている場所。

大きな黒縁メガネを外し、ぼさぼさでダサいウィッグも取ってから、病院の中へ入る。

受付で看護師さんに面会許可をもらい、エレベーターに乗る。そして20の番号を押した。

外の景色が見える透明なエレベーターからは、どんどん離れて行く階下が見える。
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