秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋*ハッピーエンドになります
「まったく、あなたは…また、ベットに戻りたいのですか?」
んっ?
「えっと、露美緒さんが望むのであれば」
メガネのブリッジに指をかけて、深いため息を吐かれた。
「今日は、あなたは初めてだったので我慢したんですよ。次は、我慢しませんから、覚悟しててください」
次があるのだと嬉しくて笑顔になる。
そんな私を抱きしめた腕が、優しく背を叩いた。
「そろそろ、帰らなければ当主が心配されます。お披露目会は、終わってますから、人目はないでしょうが、念の為、私は、先にでます。5分ほどしたら、出てきてください」
「はい」
名残惜しいが、彼の背を見送った。
ドアが閉じて、約束の5分後に部屋を出てすぐに、姉の亜里沙が立っていた。
「…お姉ちゃん」
「帰りましょう。私とあなたは、着替えて上のラウンジで飲んでたのよ。わかった⁈」
「う、うん」
父譲りの美形で凄まれると、恐ろしいと感じる。
2人、廊下を歩いていると、後方でドアが閉まる音に、私は振り返った。
露美緒さんではない、スーツを着た背の高い男性の後ろ姿が、遠くなっていくところだった。
首を傾げ、誰だっけ?と見覚えのある後ろ姿に首を傾げ姉の後を歩いていくのだ。