1分で怖い話 part1
「あ、あの……」
指摘しようと口を開いたとき、母親が洗っていないフライパンをコンロへ乗せた。
そして冷蔵庫から取り出した痛みかけの材料で野菜炒めを作り始めたのだ。
唖然としてそれを見つめるA子。
「あの子、きっとすぐにあなたにも暴力を振るうようになるわよ」
「え?」
「だから。私の隠し味はね……」
そう言って取り出したのは塩だ。
使い古されてボロボロになったパッケージにA子は眉を寄せる。
買い直してないんだろうか。
「これは私が手作りした天然の……毒よ」
そう言って粉を野菜炒めにふりかけ、微笑んだのだった。
指摘しようと口を開いたとき、母親が洗っていないフライパンをコンロへ乗せた。
そして冷蔵庫から取り出した痛みかけの材料で野菜炒めを作り始めたのだ。
唖然としてそれを見つめるA子。
「あの子、きっとすぐにあなたにも暴力を振るうようになるわよ」
「え?」
「だから。私の隠し味はね……」
そう言って取り出したのは塩だ。
使い古されてボロボロになったパッケージにA子は眉を寄せる。
買い直してないんだろうか。
「これは私が手作りした天然の……毒よ」
そう言って粉を野菜炒めにふりかけ、微笑んだのだった。