1分で怖い話 part1
☆☆☆

ふたりきりのキャンプはおおむね順調と言えた。

近くの川では小魚がとれるらしくて、日中はふたりで川に入って食料調達にという名の川遊びをすることになった。

「そういえばレイカには連絡つかなかったんだよね?」
バケツの中で泳いでいる2匹の小魚へ視線を向けながら私は質問した。

レイカとは同じ大学の仲間で、今回キャンプに誘うつもりだったのだ。
レイカは料理上手だし、いてくれれば助かったのだけれど。

「レイカは卒論で忙しいみたいだったぞ」
「そっかぁ。それなら仕方ないよね」
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