1分で怖い話 part1
偽アカウント
SNSに自分の偽者のアカウントがあることは以前から知っていた。

それも、ひとつやふたつじゃない。
10や20は普通にある。

それもこれも私が有名なファッション雑誌、アンキャンのモデルをしているからだ。

「また偽物? 毎日毎日増えていってみんな相当暇なのね」
久々のオフ。

広いベッドにゴロゴロと寝転がりながらSNSを確認して呟いた。
こんな偽アカウントを信用するのはどうせ一部のファンを気取った人たちばかり。

本物のファンなら、偽物と本物の区別くらいはつくから、ほとんどのファンが相手にしていない。
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