1分で怖い話 part1
私は大量発生しているアカウント一つひとつを調べている暇なんてないから、普段はマネージャーに頼んで悪さをしていないか監視してもらっている。


といってもその目が隅々まで行き届いているかどうかは怪しい。
超売れっ子モデルの私のマネージャーもまた、そこそこ忙しいからだ。


だから、こんな風にゴロゴロしているときに自分でも一応チェンクしているのだけれど、ふと《こいつら全員通報してやろう》と思ったのは、今日本当になにも予定がないからだった。


ネイルはこの前の休みに行ったし、エステも行った。
友達は今日は仕事で遊べなくて、その結果ゴロゴロしていたのだから。

思い立ったらすぐ行動だ。
私は勢いよく起き上がってベッドの脇に座った。

その拍子にベッドの端っこに置いてあった雑誌がバサバサと音を立てて床に落ちていく。
全部、私が乗っている雑誌だ。
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