1分で怖い話 part1
手
「ここから先はあの世に通じてるんだぜ!」
自信満々に言ったのは僕と同じ5年3組のクラスメート、健二だった。
健二はクラスの中でも1番体が大きくて、1番威張っている。
いつもクラスメート数人を引き連れて廊下を占領するように歩いているし、健二に泣かされた生徒も沢山いた。
そんな健二のことは正直嫌いだけれど、この前健二に逆らった英介が怪我をさせられていたから、言うことをきくしかない。
僕は早く帰りたい気持ちを押し殺して、必死で笑顔を作った。
「へ、へぇ、そうなんだ!」
僕たちの前には古ぼけた小さな鳥居が立っている。
木底のそれは今にも落ちてきてしまいそうだ。
自信満々に言ったのは僕と同じ5年3組のクラスメート、健二だった。
健二はクラスの中でも1番体が大きくて、1番威張っている。
いつもクラスメート数人を引き連れて廊下を占領するように歩いているし、健二に泣かされた生徒も沢山いた。
そんな健二のことは正直嫌いだけれど、この前健二に逆らった英介が怪我をさせられていたから、言うことをきくしかない。
僕は早く帰りたい気持ちを押し殺して、必死で笑顔を作った。
「へ、へぇ、そうなんだ!」
僕たちの前には古ぼけた小さな鳥居が立っている。
木底のそれは今にも落ちてきてしまいそうだ。