1分で怖い話 part1
自分に気合を入れるようにそう呟いて右手を鳥居の向こうへと伸ばした。

なんだ、たったそれだけか。
そう思った安心したのもつかの間。

「ギャアア!!」
健二の悲鳴が聞こえてきて僕は慌てて駆け寄った。

「どうしたの!?」
「腕が……腕が!!」

叫ぶ健二の右腕を見ると、手首から先がなくなっているのだ。
「うわぁ!?」
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