私が一番あなたの傍に…
まず結婚以前に就活が待っている。そっちの方が何倍も大変だ。
自分の人生がかかっているので、これからどんなお仕事に就きたいのか、真剣に考えなくてはならない。
どんな仕事がしたいのかも分からない私には、就活のことを考えるだけで気が重い。
ちゃんと内定をもらえるかどうかも不安で。色々考えただけで胃が痛くなりそうだ。
まだまだ先のことなんて思っていたけど、来年には三年生になる。三年生にもなれば就活が本格化する。
つまり考える猶予があるのは今年までだ。今年中にやりたい仕事を見つけなければならない。
もしかしたら、もう遅いのかもしれない。愁だってやりたい仕事を見つけている可能性もある。
そう思えば思うほど、自分だけが取り残されているような感じがして。焦り始めている自分がいた。

「そう言ってくれてありがとうな。お互いに力を合わせて頑張っていこうぜ」

私のせいで足を引っ張りたくない。できるだけ一緒に歩幅を合わせて歩んでいけるように、私も真剣に将来のことについて考えようと決意した。

「そうだね。お互いに頑張ろ」

「あのさ。俺、実は考えてることがあって…」

愁が急に重々しい表情になった。私の心臓はそれだけで急に苦しくなった。

「考えてることって…？」

「同棲を始めたばかりだから、今すぐどうこうってわけじゃなく、ちゃんと準備が整ってからだけど。俺、近いうちにコンビニバイトを辞めて、新しいバイトを始めようかなって考えてて…」
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