私が一番あなたの傍に…
「疲れたよね。ここ最近、忙しかったし」

私は飲食業なため、平日はそこまで混まないが、土日が混むので週末が本当に忙しい。毎回週末のバイト明けは本当に疲れていて身体がしんどいことも多い。
なので土日に頑張って働いた人には月曜日にお休みをもらうことが多い。ここ最近、私は土日頑張って働いていたため、久しぶりに週末にバイトのシフトが入っていない。

「幸奈のところは常に忙しそうだよな。俺はコンビニだからそこまでだけど。それよりも講義の課題が多くて。同じ講義を受けてる奴らと一緒に課題をやらないと終わらせられなかったと思う。それぐらい難しかった」

同じ講義を受けているわけではないので、私には詳しいことはよく分からないが、出された課題が大変だったことだけは伝わった。
学部によって受ける講義が違うため、それぞれの講義によって出される課題が異なるので、私は愁ほど大変ではない。
だからこそ、バイトに明け暮れることができる。就活が始まったらそういうわけにはいかないので、今のうちだけだが…。

「それは大変だったね。お疲れ様」

「幸奈こそお疲れ様。忙しかったから疲れただろ?」

確かに疲れたが、それは愁もだ。お互いに忙しかったので、それぞれ頑張ったと思う。

「うん。疲れたよ。でもそれは愁も同じでしょ?」

「うん。俺も疲れた。もう勉強はしばらくしたくない」

まだ学生であるうちは毎日勉強はつきものだが、試験明けなんかは勉強したくないという境地に陥る。
私も今はバイトに行きたくない気分だ。三日お休みを頂いたので、それだけ休めばバイトに行きたくなる気持ちになるであろう。働けばお金がもらえると思えば余計に…。
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