私が一番あなたの傍に…
幸せが色んなところで散りばめられている。周りが幸せになっていくことが本当に嬉しい。
これから先も愁と共に二人で幸せを紡いでいけるように、二人で一緒に頑張っていこうと思う。

「なぁ、今から何する?」

今日の私の気分はもう決まっていた。

「一日中ダラダラしながら、サブスクで映画やドラマが見たい」

「お!いいね!そうしよう!」

同棲を始めてみて分かったことがある。
こんなふうにただ好きな人と一緒にダラダラ過ごすことが至福の時だと…。

「実は前々から見たいのがあって。数日前から配信されたの」

「そうなんだ。ちなみに何て作品?」

これからもこんなふうに一緒に時を重ねていきたい。
まだ同棲を始めたばかりだが、そんなことを思った。

「えっとね、タイトルはね…」

見たかった作品を二人で一気見してしまった。
休日はあっという間に過ぎていき、またバイトの日々が始まる。
今までは一緒に過ごす時間が終わりそうになる度に寂しい気持ちに苛まれたが、今は大丈夫だ。家に帰れば愛しい人がいるから。
一緒に帰る家がある。その幸せを知った今は、知らなかった頃の自分には戻れない。
これから先の未来が楽しみだ。どんな未来を二人で歩んでいくんだろうか。
数年後、私の左手の薬指に指輪があることを願った。
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