私が一番あなたの傍に…
「ねぇ、愁。荷物を下ろしたことだし、外に出かけない?」

「もちろん。最初からそのつもりでいたよ」

すると私のお腹の音が鳴った。恥ずかしい。穴があったら入りたい。
誤魔化せないほど大きな音で鳴ったので、ここは正直に白状した。

「いやー…なんと言いますか、腹が減っては戦はできぬ…とはこのことかなって。まずはご飯を食べに行きたいです」

せっかく旅行に行くのなら現地で何か食べたいよねということになり、機内では何も食べなかった。
お昼時を過ぎていることもあり、お腹が空いている。今は何か食べたい気持ちでいっぱいだ。

「幸奈、安心しろ。俺も同じ気持ちだ。お腹が空いたから腹拵えでもしよう」

愁も同じ気持ちで安心した。それならまずはこのままご飯を食べに行きたい。

「それじゃせっかく沖縄に来たから、タコライスが食べたい」

辛いものが得意というわけではないが、食べられないわけでもないので、沖縄に来た記念にタコライスが食べたい。
愁が辛いものが苦手なら他の食べ物でも構わない。ただ旅に来た記念に…食べておきたいと思った。

「お!いいね。それじゃタコライスの美味しいお店をネットで検索してそのお店に行こうぜ」

土地勘がないため、現在地から近くて美味しいお店をネットで検索した。
するとすぐにお店がヒットし、地図を頼りにお店へと向かった。

「歩いて五分…だからすぐに着くだろうな」

実際、スマホで地図を頼りに歩いてお店へと向かうと、すんなりお店へと着いてしまった。

「本当にすぐに着いちゃったな…」

さすがスマホの地図アプリ…。こういう時、とても便利だなと感じた。

「そうだね。お店の中に入ろっか」

無事に辿り着けたので、お店の中に入った。
店内には人がそれなりに居るが、混んではいない。
すぐに席へ通され、注文し、今はタコライスが運ばれてくるのを待っている。
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