私が一番あなたの傍に…
時には計画通りに行動せず、思いつくまま行動してみるのも案外楽しいものだ。
そしてもちろん、事前に計画していた通りに行動するのも大事で。
私達が楽しいと思うがままに行動できたらいいなと思ってる。

「確かに。他にも色々な料理を食べてみたいよな。よし。そんじゃ次のお店へ行きますか」

タコライス屋さんを後にし、次のお店へと向かった。
お店を出る前に次に行くお店を調べておいた。どうやらこの辺は食べ物屋さんが多いみたいだ。
しかも事前に調べておいたお店も近くにあるみたいなので、そのお店に足を運んでみることにした。
沖縄に来る前から来てみたいと思っていたお店に足を運ぶことができて。私はとても幸せだ。
そんな幸せな気持ちのまま、私達はホテルへと戻った。長距離移動なので移動だけで疲れてしまった。
腹拵えも充分に済ませたので、あとはホテルでゆっくり休みたいと思い、休むことにした。

「素敵なホテルだね。部屋の窓から海が見える…」

沖縄の綺麗な海が目の前に広がっている。この海を一週間も拝めるなんて最高だ。

「なぁ、幸奈。最高な景色をバックに写真を撮ろうぜ」

この綺麗な景色を写真に収めておきたい。今この時しか写真に残すことはできない。
そしていつか愁と思い出を振り返りたい。何年後、何十年後…。あの時、一緒に沖縄に行ったよね…って。

「いいよ。愁、お願いします」

「おう。任せろ。それじゃ撮るぞ。はい、チーズ…」

シャッター音が鳴り、二人で一緒にピースをした。

「上手く撮れたか、確認するな」

写真フォルダを立ち上げ、ちゃんと撮れているか確認をする。
するとそこには笑顔で幸せそうに写っている二人がいた。

「良い写真が撮れたな」

ボソッと小さい声で愁は呟いた。
私も小さい声で、「そうだね」と答えた。
そのまま二人で景色を眺めた。黄昏るまでずっと…。
ゆっくりとした時間を過ごすのは久しぶりで。ただそれだけのことなのに、とても心が安らいで。幸福感に満ち溢れた...。
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