私が一番あなたの傍に…
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一日目は観光という観光はせず、ホテルでゆっくり過ごし、身体の疲れを癒した。
そして翌日から観光名所を巡ることにした。せっかく沖縄まで来たのに、何もせずに帰るのは違う。
とことん遊び尽くした。その分どっと疲れたので、四日目の最終日は再びホテルでゆっくり過ごすこととなった。
「幸奈、夕方には出かけたいなと思ってるんだけど、大丈夫か?」
私の体調を心配してくれているのであろう。まだ疲れが溜まっているが、昨夜は早めに就寝したこともあり、疲れが軽減されたのでもう大丈夫だ。
「大丈夫だよ。夕方からなら...」
軽減されたとはいえども、今はまだホテルでゆっくりしていたかったので、正直夕方からで助かった...。
私がそう言うと、愁は安堵していた。どうしても夕方から出かけたい場所があるんだなと、この時は軽い気持ちで考えていた。
「そっか。それじゃ夕方からよろしくな」
何が待っているんだろう。ドキドキしながら夕方を待った。
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そして時刻は夕方を迎えた。
どこへ向かうのかは一切聞いていない。旅の最後の夜なので、もしかしたら豪華なディナーをするのかな?と思い、持ってきた服の中で一番お気に入りで綺麗めな服を着た。
服だけじゃなく、身なりも整えた。いつもよりメイクも上品で大人っぽく仕上げた。髪も緩く巻いた。これで大丈夫。不相応な格好ではないはず。
少しだけ緊張している自分がいた。二年前のクリスマスに高級レストランで食事をした時のことをふと思い出した。
あの時もちゃんとマナーが守れるかとか気にして。緊張していたことを覚えている。
今日もちゃんとできるかな?…って勝手に豪華なディナーと決めつけてるけど、本当はもっとリーズナブルで、ワイワイとしたお店の可能性だってある。
でもどこか愁の様子がずっとソワソワしているので、私にまで緊張が移った。
今から何が待っているのか分からない。でもきっとあのクリスマスの夜みたいな、素敵な展開が待っている予感がした。