私が一番あなたの傍に…

6章:本当のこと…

蒼空に告白されたことを、数日経った今でも愁に話せていない。
蒼空に早く返事をしたくても、わざと答える隙を与えないようにされているため、上手く鉢合わせないように避けられている。
返事もできないまま、愁に話すこともできず…。ずっとモヤモヤしている状態だ。

いい加減、そろそろ愁に話さなくてはいけないと分かっている。
それでも、蒼空の話題となると躊躇してしまう。
悪いことをしているわけではないのだから、素直に話しても問題ないのに…。
自分がもし、逆の立場だったら、隠される方が辛い。
同時にすぐに返事もしてほしいとも思ってしまう。

色々考えすぎて、モヤモヤしている。このままではまずい。
あれからなんだか愁とも気まずい。上手くいっていると思っていたのに、付き合い始めて早々、トラブルだらけだ。
ただ平穏に何事もなくお付き合いをしたいだけなのに、どうしていつもこうなってしまうのだろうか。愁とはこうなる運命なのだろうか。
そう考えてしまうほど、現実を受け止めきれない。
ウダウダしながら更に数日が経ち、すれ違いの日々が続いた。


           *


気まずくて避けていたが、さすがにそろそろ愁に会いたい。このことを話したい。
何をウダウダしていたのだろうか。その時間が勿体なかったと思う。
もっと早くこうしていたらよかった。そう思い、私から愁に連絡をした。
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