私が一番あなたの傍に…
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バイトが終わり、身支度を整えた後、すぐにスマホを取り出し、愁にメッセージを送った。
“愁と話がしたいです”
勇気を出して、メッセージを送った。愁から良い返事が返ってくることを願った。
「彼氏に連絡したんだな」
蒼空が声をかけてきた。休憩室でスマホを触っていただけで、すぐにバレたみたいだ。
先ほど小林さんと三人で話していたので、バレるのも時間の問題というわけである。
「よく分かったね。そうだよ。彼氏にメッセージを送りました」
未だに蒼空が何を考えているのか分からない。フラれた相手をいつまでも想うようには見えないが、気持ちを知ってしまった以上、多少は警戒してしまう。
「そっか。上手くいくといいな」
その一言だけ告げると、蒼空は更衣室に入っていった。
普通に心配してくれていただけみたいだ。そんな蒼空の優しさに、私の心は救われた。
「ありがとう、蒼空」
蒼空に聞こえているか分からないが、私は口に出して伝えた。聞こえていることを願って…。
そんなタイミングで、スマホの着信音が鳴った。仕事中はマナーモードにしているが、仕事が終わるとマナーモードを解除する。
なので、着信音に気づくことができた。私はスマホをチェックした。愁からの返事が返ってきたと期待して。