松之木学園♥生徒会執行部



 「お願いよ~。寄付金が貰えなきゃ困るわ。予定していた学校行事の予算も削らなくちゃいけなくなるし」


 渋る私たちの姿に業を煮やしたのか、校長がついに本音を口走る。

 もどかしそうに口を尖らせて、ちょっと拗ね気味。


 「いやいや、この学校を選んだ多くの生徒がそこに魅力を感じて来たのですから。そこは貰えなくても削らない方がいいでしょう」


 それを聞いた理央が柔らかい口調で校長を諌める。


 「それはわかってるわ。だけど、他に削れるところもないし」


 だから体育祭とか文化祭とかしょぼくなるわよ!と校長は開き直ったように、迷う私達に対し脅しの言葉を投げた。
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