松之木学園♥生徒会執行部
「ごめんなさい。僕たち、他にもやらなきゃいけない業務があるんで〜」
颯が断る気満々で告げる。
「ちょっと待って。そう決断を早まらないで」
「校長……。早かろうが遅かろうが答えは一緒だと思いますよ」
続けて話を終わらせたがる理央。
校長はあたふたと焦り、立ち上がって身振り手振り友情の素晴らしさを私たちに説明。
気の洗い馬でも落ち着かせるようなポーズを取りながら場を回復させようとしている。
「もー、わかったわよ!だったら、あなた達が望んでいた【恋愛禁止】の校則を廃止。それでどう?」
「交換条件ですか?」
「えぇ。この件を引き受けてくれたら今すぐ廃止にしてもいいわ」
思わず目を見開くと校長は勝ち誇った面持ちで「どう?」鼻を膨らませた。
これなら断れないでしょう、と言いたげに。