松之木学園♥生徒会執行部


 「ごめんなさい。僕たち、他にもやらなきゃいけない業務があるんで〜」


 颯が断る気満々で告げる。


 「ちょっと待って。そう決断を早まらないで」

 「校長……。早かろうが遅かろうが答えは一緒だと思いますよ」


 続けて話を終わらせたがる理央。

 校長はあたふたと焦り、立ち上がって身振り手振り友情の素晴らしさを私たちに説明。


 気の洗い馬でも落ち着かせるようなポーズを取りながら場を回復させようとしている。



 「もー、わかったわよ!だったら、あなた達が望んでいた【恋愛禁止】の校則を廃止。それでどう?」

 「交換条件ですか?」

 「えぇ。この件を引き受けてくれたら今すぐ廃止にしてもいいわ」


 思わず目を見開くと校長は勝ち誇った面持ちで「どう?」鼻を膨らませた。

 これなら断れないでしょう、と言いたげに。


< 8 / 40 >

この作品をシェア

pagetop