初な彼女と絆される僕

丁寧に、優しく時間をかけて慈しむように愛撫をして、勇剛を受け入れられるように、ゆっくり李依の身体をほぐしていく。


「李依…いれて、いい…かな…？」　
「あ……」
途端に、李依の緊張が増す。

「李依？怖い？」
「あ…」

「ここでやめる？」
「え…」

「大丈夫だよ…！
ゆっくり、進んでいこう？」　
そう言って、優しく頭を撫でる勇剛。

「…………やめません」

「李依、無理しないで？」

「無理じゃありません。
勇剛さん、抱いてください……！」

見上げて両手を広げてくる李依に、勇剛は煽られるように口唇に食らいついた。


「…………わかった…！
李依。大丈夫だから、力を抜いててね？」

「はい…/////
――――――！！！！？」
初めての感覚に、李依の全身に力が入る。

「李依…！力、抜いて？」
「んん…んはぁ…ゆ…ごうさ…」

「ん…李依…僕を見て？
……………そう…上手…！
大丈夫だから、ゆっくり…深呼吸して…」

呼吸を整えるように息を吐く、李依。
そして、二人が繋がった。

「ん……入…った、よ…
まだ、動かないからね……！
……………大丈夫？痛くない？」

「大丈夫です…//////
痛くはないです…でも、違和感が…」
「フフ…そうだよね…(笑)」

「でも…」
「ん？」

「なんだか、幸せです…//////」

「フフ…僕も…！」

「そうですか？
勇剛さんも、幸せですか？」

「うん！もちろん！」

「良かった…！
勇剛さんは、辛くないですか？」

「ん？辛い？」

「だって、男の人はこのままの体勢は辛いんですよね？
動きたくなるって、聞きました」

「ん？誰に？」

「あ、正確にはネットに書いてました」

「あー(笑)
そうだね(笑)
でも、辛くないよ。
このままでも平気！
李依と一つになれたことが、幸せだから…！」

「はい…//////
私もです…/////」

勇剛はフフ…と笑って、口唇を寄せた。
チュッ！チュッ！とリップ音をさせながら、何度も啄むキスを繰り返す。

フフ…と微笑み合って、とても幸せな気持ちになる。

「李依、動いても…いいかな…？」
「……/////
はい…////大丈夫です////」

「じゃあ…手を繋ごうか」
指を絡め合って手を握る。

ベッドのスプリングの軋む音がし始めて、李依の甘い声と握る手に力が入る。

「李依…こっち…僕を見て？」
「勇剛さ…/////」

「ん…可愛い…」
「勇剛さん…勇剛さん……」

「李依…好きだよ、好き……」

額にうっすら光る汗、見つめる瞳、名前を呼ぶ甘い声…

全てが綺麗で、愛おしくて、幸せだ――――――

二人は、同じことを思っていた。



「―――――李依、大丈夫だった？」

勇剛の腕枕で包み込まれている、李依。
優しく頭を撫でてもらっている。

「はい//////
あんなに緊張してたが嘘みたいに、幸せです/////」

「良かった！」

「幸せな初めてでした！
ありがとうございます！」

「フフ…こちらこそ！」

李依が微笑み言うと、勇剛も嬉しそうに笑った。