初な彼女と絆される僕
「……/////
え?え?
い、いいいいません…」

「そっか!」

「え?どう…して…そんな…ことを…?」

「好きだから」

「え?」

「好きだからだよ」

「………」

「………」

「………え?
今、何…て?」

「中畠さんのことが、好きだから。
君を僕の恋人にしたいくらい。
そう、言ってる」

「……/////」
(嘘……)

「もし受け入れてくれるなら、このまま連れて帰りたいって思ってる。
言ったよね?
“君のことをずっと見てた”って。
本当は、もう少し君と仲良くなってから告白しようと思ってたんだ。
でも今日君が憧れてた娘だって知って、更にこんな嬉しいプレゼントまでくれたからもう…止まらなかった」

「……/////」

「ねぇ、僕の恋人になって?」



“返事は後日で構わないから”
そう言われ、アパートに帰ってきた李依。

告白された余韻に浸っていた。

“好きだから”

「キャーーーー!!!!
嬉しいーーー!!」

一人ではしゃぐ、李依。
本当は、あの場で即答したかった。

「………でも…なぁ…」

李依は、今まで恋人がいたことがない。

「嫌だよね…課長……」

その日全く眠れず、李依は勇剛のことを考えていた。


次の日。
休日のため、李依は話に出ていたアロマ店に勤める親友・裕弓(ひろみ)に会っていた。

「へぇー!やったじゃん!」
「うん!」

勇剛に告白されたことを伝えると、嬉しそうに笑った裕弓。
李依も微笑んだ。

「で?もちろん“私も!”って言ったのよね?」
「え…あ……」

「は?返事してないの?」
「う、うん…」

「はぁ!?
李依だって好きなんでしょ!」
「うん」

「だったらどうして?」
「だって私…//////恋人いない歴=年齢だし…/////
課長、嫌かなって…」

「じゃあ、付き合わないの?」

「え?そ、それは……」

「じゃあ、返事してあげな!」
裕弓は、李依がテーブルに置いていたスマホをトントンと指で叩いた。

「う、うん…
…………ん?今!?」

「当たり前でしょ!
もし“その程度で”気が変わるようなら、私が一喝してあげる!」

「ヒロちゃん…ありがとう!」
「ん」

「でも…」
「でも?何?」

「連絡先、知らない」

「………」

「………
はぁ!!?」

裕弓は、呆れ顔で見ていた。
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