堕ち神の審判

堕ち神の不満

「ねぇ、ソフィさん。人々を助ける必要はあるの?」


唐突にガーネがそんなことを発した。


「ガーネ。なんでそう思うんだ?人間を助けるのは俺たちの使命だろ?」


ソフィが黙っているとガーネの唐突な発言に怪訝そうな顔をしてルーはガーネに聞き返した。


「使命で助けても人間たちは私たちを忌み嫌うじゃない‼︎私たちだって元々は人間だったでしょう?私たちにも心はあるのにいつまでも言われ続けるのは辛いよ…」


ガーネが悲しそうな顔をするとローズが前に出た。


「あたしもガーネと同じ。1番最後に堕ち神になった私も堕ち神になったのは500年以上前。仲間だって何人も死んでるし、それでも忌み嫌われ続ける。そんな人たちを助ける意味ってあたしにはわかんない。ソフィさんはなんで助けるの?」


2人の視線を前にしてソフィはようやく反応した。
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